今月の法語

 ようやく梅雨明け宣言が出されましたね。これから暑さがだんだんと増してきますね。

 

 さて、今月の法語は次の通りです。

  雨の日も風の日も

  また悩む日も

  それがそのまま

  人生なり

 

 当然ですが、雲の無い晴れ晴れとした日が続くことはありませんね。雨が降れば、風も吹きます。分かってはいることですが、変わりゆく天気にこちらの気持ちも一喜一憂します。それは、その時の、それぞれの気持ちが、目の前の出来事を決めるわけです。天気がそうさせるわけではありません。晴れた空でさえ、苦しくてたまらなく感じることもありますし、雨を煩わしく感じるだけではなく恵みと感じることもありますよね。

 

 それに雨が降り、風が吹くことによって晴れの日が嬉しくなるってこともありますね。もちろん逆もありますね。

 

 こう考えてみると、善し悪しを決めていくこと自体がとても偏っているように思えますね。それぞれが足すことも引くこともない形で存在しているのですよね。そして、なおかつお互いがお互いを成り立たせているわけですね。となると、こちら側をこそ見直す作業が求められているのではないでしょうか。

 

 法語では「また悩む日も」と続きます。天気同様に、私が抱える悩みにも必ず意味があることを伝えようとしているのではないでしょうか。

 

 人生って一体何でしょうか。「人と生まれて、人を生きる」のが「人生」ですよね。思いに先だってある事実が語りかけているのではないでしょうか。

 

 「それがそのまま人生なり」と。どう聞きますか。ご一緒に尋ねていきたいですね、人と生まれたのだから。